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お線香をあげる意味

お墓参りに、毎日の仏壇に…お線香は欠かせないものですが、お線香をあげることにどんな意味が込められているのでしょうか?
また、宗派によって若干作法が違ったりします。
ご自宅の宗派を理解し、その作法にのっとってお線香をあげるとより良いのではないかと思います。

【お線香をあげる意味】
①故人の食べ物
 お線香の香りは故人の食べ物、と考えられています。
特に七七回忌が過ぎるまでは、線香の火を消さないようにし、故人をあの世へ導くともいわれています。
そして、この間、亡くなった方が食べるために焚くお線香を『食香』といいます。
その人が好きだった香りがあれば、その香りのお線香を焚いてあげるといいのではないでしょうか。
②自分自身の身を清める
 お線香をあげる自身の心身も清めてくれます。
お線香の香りで、あげる側の香りも消えます。亡くなった方にご挨拶をする前にお線香に火をつければ、自身の穢れた心や体を一掃させ、清めることができます。
③仏様とつながる時間
 仏様となったご先祖様や家族と心通わせ、繋がれる時間となります。
お線香の香りが仏様とこちら側を繋げてくれます。
そんな時間だからこそ、言えなかったありがとうや、会うことのなかったご先祖様に感謝を伝える時間にして行ければいいと思います。

【宗派ごとのあげ方の違い】
浄土真宗(本願寺派・真宗大谷派)
 →1本を数本に折って寝かせる
浄土宗
 →1~3本立たせるか、寝かせる
日蓮宗
 →1~3本立てる
真言宗
 →3本を立てる
曹洞宗
 →1本を立てる
天台宗・臨済宗
 →特に決まりはない

弊社では、京都の松栄堂様のお線香をメインで扱っております。(在庫ございます)
日常用からご進物用まで、伝統と格式あるお線香となっています。
贈り物にもご自宅用にもお使いいただける商品となっています。弊社にて、香りなどお試しいただけますので、不足等ございましたら、ご相談くださいませ。
8月のお盆の方への贈り物としても、お使いいただけます。

普段使い用お線香
ご進物用お線香 例

土用の丑の日

今年は7月27日が土用の丑の日です。
年によっては、土用の丑の日が2回ある年もあるそうですが、今年は1回のみです。
土用の丑の日といえば、うなぎ。
先日、土用のお話を掲載させていただいた際に、平賀源内が土用の丑の日といえば、うなぎ!という習慣を作り上げるきっかけになったお話を書かせていただきました。

では、そのうなぎ。
いろいろな雑学があるようです。
土用の丑の日が近いので、それをご紹介したいと思います。

①関東ではうなぎを背開きにし、関西では腹開きにする。
 江戸中期、腹開きは『切腹』を連想させて、縁起が悪いとされ、うなぎは背開きするようになったそうです。商人の街、関西では腹を割って話せるようにと、腹開きにするそうです。
②うなぎの寿命は長い?
 もともと、うなぎは産卵すると命を落とすと言われていますが、養殖のうなぎは産卵しないように育てられているそうで、理屈から言うと死なない???となるようです。
養殖のうなぎで80年生きたという記録も残っているそうです。
③うなぎはほとんどオス?
 私たちがよく口にする養殖うなぎはほとんどオスだそうです。
うなぎは生まれた時には性別がなく、環境によって性別が変化するそうです。
ただ、詳細な生態はまだまだ謎だらけ。解明されていないようです。
過密な環境下で育つとオスになると言われていて、養殖場ではたくさんのうなぎが一気に育っているので、オスになるのだと言われています。

弊社のある三島はうなぎが有名な街です。
三島のうなぎは、富士山の伏流水に曝してから調理されます。
そのことによって、生臭さや泥臭さを消し、タンパク質を減らすことなく、余分な脂のみを燃焼させることができるのです。
美味しいうなぎを食べることのできる街、三島。
たくさんのお客様が近隣のうなぎやさんにいらっしゃって下さるのをよく拝見します。

せっかくの土用の丑の日、外食でなくても、家族が元気でいられるように、そろってうなぎを召し上がってみてはどうでしょうか?
ご家族皆様が、元気に暑い夏を越せますように。

土用の丑の日といえばうなぎ
富士山の伏流水が三島のうなぎの味の決め手です

心落ち着ける時間を

『無』になる時間、持てていますか?
たくさんの雑念や頭や心に生まれてしまい、自身を落ち着ける時間が不足してしまう毎日。

写経は無心に書くことで、自分の雑念を払い、ご先祖様や家族に感謝を伝えることができます。

朝の澄んだ時間の中で、心を落ち着かせ、自分を見直す時間を作りませんか?

第2回の弊社さとう倶楽部の写経教室を開催いたします。

8月2日㈮
朝6:00~ 約1時間
伊豆国分寺様にて

詳細は、下のページをご覧くださいませ。
大切な時間に出会えるかもしれません。

https://www.facebook.com/events/677691382703881/

伊豆国分寺様の写経用紙


大暑

明日、7月23日は大暑。
最も暑いころを指しますが、現実的に最も暑いピークはもう少し後になることが多いです。
例年ではそろそろ本州は梅雨明けしていることが多いのですが、今年はまだ梅雨明け宣言されていませんね。
本格的な夏の到来を教えてくれるのが大暑です。

大暑の日に合わせて、各地では『打ち水』のイベントも行われます。
もともと打ち水は、神様の通る道を清めるためのものでしたが、江戸時代以降は、道路や庭に水を撒くことで、土埃を防いだり、涼を得たりするものになりました。

大暑の日は『てんぷらの日』ともされており、土用の丑の日や8月29日の焼き肉の日を合わせて、『夏バテ防止三大食べ物記念日』とされているようです。

体力をつけ、暑さに負けないために栄養豊富なてんぷらを食べて、乗り切ろう!という意味があるそうです。

これからが本当の夏本番。
水分や栄養をしっかり取って、暑さに負けない健康づくりに心掛けていきたいですね。

暑い時期は朝のまだ涼しいころにいろいろな活動をすると、スッキリできるかもしれません。弊社では、『写経教室』を開催いたしますので、是非、ご興味がありましたら、ご参加ください。
詳細はこちらをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/677691382703881/

てんぷら
打ち水

土用

土用といえば、夏のうなぎを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
土用というのは土旺用事の略で、各季節にあります。
陰陽五行説で、春=木・夏=火・秋=金・冬=水とし、土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を土用と呼びます。
次の季節へ移るための期間だと考えればいいのではないでしょうか?

土用といえば、の夏土用は立秋前の18日間を指し、この期間を暑中と呼びます。
この期間に暑中見舞いは出すものとされています。

今年の夏土用は、7月20日~8月7日をになります。
最初の日を『土用入り』、最後の日を『土用明け』といいます。
今週末、7月20日が土用入りとなるのです。

夏土用は1年の中で最も暑さが厳しいとされ、江戸時代にはこの期間の丑の日を『土用の丑の日』といって重視し、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり、(これを丑湯といいます)、お灸を据えたりして(これを土用灸といいます)、夏バテや病気予防に努めると効き目があるとされていました。

また、土用の丑の日にウナギを食べると夏バテしないと言われています。
実はこれは、江戸時代の学者平賀源内が、知り合いのうなぎ屋さんが夏はウナギが売れないと困っていたのを見て、店の前に『土用丑の日、うなぎの日』という張り紙をしたそうです。
これが大当たりをして、土用の丑の日にはウナギを食べるのが習慣になったそうです。
もともと、『う』のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがあったので、
『う』のつく食べもの=うなぎ として、定着していったようです。

【土用にしてはいけないこと】
・土を犯してはいけない(土を掘り起こしてはいけない)
土用の期間は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配すると言われており、土を動かしたり、移動したりしてはいけないと言われてきました。
土用は季節の変わり目、農作業で体調を崩さないように…という戒めも含まれているようです。

ですが、土用の期間ずっと土を掘り起こせないのでは、いろいろ問題があります。
土公神が天上にいく、『間日』というものがあり、その日は作業してもいいと言われています。
今年の間日は7月22日、29日、30日、8月3日。
卯・寅・申の日がそれに当たります。

ウナギ以外にも、うのつく食べ物、『梅干し』・『瓜』・『うどん』などなど、栄養価の高いもの、食べやすいものを食べて、季節の変わり目『土用』の季節を乗り越えていきたいですね。

湿気も高くなるこの季節、お香で香りを楽しみながら、湿度も調整できます。
是非、一度お試しください。

『う』のつく梅干し
『う』のつくうどん
土用の丑の日代名詞、うなぎ