ブログ

土用

土用といえば、夏のうなぎを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
土用というのは土旺用事の略で、各季節にあります。
陰陽五行説で、春=木・夏=火・秋=金・冬=水とし、土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を土用と呼びます。
次の季節へ移るための期間だと考えればいいのではないでしょうか?

土用といえば、の夏土用は立秋前の18日間を指し、この期間を暑中と呼びます。
この期間に暑中見舞いは出すものとされています。

今年の夏土用は、7月20日~8月7日をになります。
最初の日を『土用入り』、最後の日を『土用明け』といいます。
今週末、7月20日が土用入りとなるのです。

夏土用は1年の中で最も暑さが厳しいとされ、江戸時代にはこの期間の丑の日を『土用の丑の日』といって重視し、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり、(これを丑湯といいます)、お灸を据えたりして(これを土用灸といいます)、夏バテや病気予防に努めると効き目があるとされていました。

また、土用の丑の日にウナギを食べると夏バテしないと言われています。
実はこれは、江戸時代の学者平賀源内が、知り合いのうなぎ屋さんが夏はウナギが売れないと困っていたのを見て、店の前に『土用丑の日、うなぎの日』という張り紙をしたそうです。
これが大当たりをして、土用の丑の日にはウナギを食べるのが習慣になったそうです。
もともと、『う』のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがあったので、
『う』のつく食べもの=うなぎ として、定着していったようです。

【土用にしてはいけないこと】
・土を犯してはいけない(土を掘り起こしてはいけない)
土用の期間は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配すると言われており、土を動かしたり、移動したりしてはいけないと言われてきました。
土用は季節の変わり目、農作業で体調を崩さないように…という戒めも含まれているようです。

ですが、土用の期間ずっと土を掘り起こせないのでは、いろいろ問題があります。
土公神が天上にいく、『間日』というものがあり、その日は作業してもいいと言われています。
今年の間日は7月22日、29日、30日、8月3日。
卯・寅・申の日がそれに当たります。

ウナギ以外にも、うのつく食べ物、『梅干し』・『瓜』・『うどん』などなど、栄養価の高いもの、食べやすいものを食べて、季節の変わり目『土用』の季節を乗り越えていきたいですね。

湿気も高くなるこの季節、お香で香りを楽しみながら、湿度も調整できます。
是非、一度お試しください。

『う』のつく梅干し
『う』のつくうどん
土用の丑の日代名詞、うなぎ