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大暑

明日、7月23日は大暑。
最も暑いころを指しますが、現実的に最も暑いピークはもう少し後になることが多いです。
例年ではそろそろ本州は梅雨明けしていることが多いのですが、今年はまだ梅雨明け宣言されていませんね。
本格的な夏の到来を教えてくれるのが大暑です。

大暑の日に合わせて、各地では『打ち水』のイベントも行われます。
もともと打ち水は、神様の通る道を清めるためのものでしたが、江戸時代以降は、道路や庭に水を撒くことで、土埃を防いだり、涼を得たりするものになりました。

大暑の日は『てんぷらの日』ともされており、土用の丑の日や8月29日の焼き肉の日を合わせて、『夏バテ防止三大食べ物記念日』とされているようです。

体力をつけ、暑さに負けないために栄養豊富なてんぷらを食べて、乗り切ろう!という意味があるそうです。

これからが本当の夏本番。
水分や栄養をしっかり取って、暑さに負けない健康づくりに心掛けていきたいですね。

暑い時期は朝のまだ涼しいころにいろいろな活動をすると、スッキリできるかもしれません。弊社では、『写経教室』を開催いたしますので、是非、ご興味がありましたら、ご参加ください。
詳細はこちらをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/677691382703881/

てんぷら
打ち水

土用

土用といえば、夏のうなぎを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
土用というのは土旺用事の略で、各季節にあります。
陰陽五行説で、春=木・夏=火・秋=金・冬=水とし、土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を土用と呼びます。
次の季節へ移るための期間だと考えればいいのではないでしょうか?

土用といえば、の夏土用は立秋前の18日間を指し、この期間を暑中と呼びます。
この期間に暑中見舞いは出すものとされています。

今年の夏土用は、7月20日~8月7日をになります。
最初の日を『土用入り』、最後の日を『土用明け』といいます。
今週末、7月20日が土用入りとなるのです。

夏土用は1年の中で最も暑さが厳しいとされ、江戸時代にはこの期間の丑の日を『土用の丑の日』といって重視し、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり、(これを丑湯といいます)、お灸を据えたりして(これを土用灸といいます)、夏バテや病気予防に努めると効き目があるとされていました。

また、土用の丑の日にウナギを食べると夏バテしないと言われています。
実はこれは、江戸時代の学者平賀源内が、知り合いのうなぎ屋さんが夏はウナギが売れないと困っていたのを見て、店の前に『土用丑の日、うなぎの日』という張り紙をしたそうです。
これが大当たりをして、土用の丑の日にはウナギを食べるのが習慣になったそうです。
もともと、『う』のつくものを食べると病気にならないという言い伝えがあったので、
『う』のつく食べもの=うなぎ として、定着していったようです。

【土用にしてはいけないこと】
・土を犯してはいけない(土を掘り起こしてはいけない)
土用の期間は、土を司る土公神(どくしん・どくじん)という神様が支配すると言われており、土を動かしたり、移動したりしてはいけないと言われてきました。
土用は季節の変わり目、農作業で体調を崩さないように…という戒めも含まれているようです。

ですが、土用の期間ずっと土を掘り起こせないのでは、いろいろ問題があります。
土公神が天上にいく、『間日』というものがあり、その日は作業してもいいと言われています。
今年の間日は7月22日、29日、30日、8月3日。
卯・寅・申の日がそれに当たります。

ウナギ以外にも、うのつく食べ物、『梅干し』・『瓜』・『うどん』などなど、栄養価の高いもの、食べやすいものを食べて、季節の変わり目『土用』の季節を乗り越えていきたいですね。

湿気も高くなるこの季節、お香で香りを楽しみながら、湿度も調整できます。
是非、一度お試しください。

『う』のつく梅干し
『う』のつくうどん
土用の丑の日代名詞、うなぎ

藪入り

今ではこの言葉を聞いたこともない方もいるのではないでしょうか?
私自身も実は知らない言葉でした。
旧暦の7月16日と1月の16日を『藪入り』と呼びます。
住み込みの奉公人や嫁いできたお嫁さんが実家へ帰ることができる休日のことです。
江戸時代に広がった風習で当時は奉公人には定休日などなく、お嫁さんも実家に帰ることがままならなかったので、藪入りの時だけは、家に帰ったり、遊びに出かけたりできる日だったそうです。

前日の15日は、お盆と小正月であり、奉公先や嫁入り先の用事を済ませて翌日に実家の行事に参加できるようにお休みを与えられていたそうです。
現在のように定休日がなかった時代に藪入りは大変貴重な日で、待ち遠しく大切な日でした。
奉公人には、主人から着物やお小遣いを与えて、親元に送り出していたと言います。
親元に帰れない人たちも芝居見物などに行って、年に2回のお休みを楽しんだそうです。
現在は定休日等が設けられ、藪入りという習慣はほぼ廃れてしまいましたが、お盆やお正月に実家に帰るという考え方は、藪入りの伝統に基づいたものであるのではないでしょうか。

※地獄の鬼も休む???
お盆の時期は、霊が里帰りして地獄にいないので、地獄番の鬼もお休み。
そのころに畑に耳をつけると、ゴーッという地熱が湧くような音がするそうです。
地獄の蓋があいて、霊が飛び出してくるので、仕事をしてはいけない日とされました。
仏教では藪入りの日を『閻魔の賽日』と呼び、地獄の鬼さえこの日は休むので、人も仕事を休む日と考えられました。

藪入りは今、なかなかないですが、今もある里帰りの習慣。
遠方でなかなか帰れない方もいると思いますが、お盆やお正月は、ご先祖様や実家のことを思い出し、自身のルーツを大切にする日として、里帰りされてはいかがでしょうか?

電車での帰省風景
車での帰省風景(渋滞)

海の日

7/15㈪は海の日です。
海の日の由来、ご存知でしょうか?実は、私は海の日にきちんとした由来があることすら知りませんでした…
制定も平成7年(1995年)と新しく、どういう経緯なのだろうと思いましたが、深く考えたことも調べたこともなく。
改めて調べてみました。
元々海の日は7月20日。
日本の『国民の祝日』に関する法律の条文によると

海の日:海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う

とあります。

【由来】
明治天皇は全国を巡幸されることが多くあり、明治9年(1876年)50日かけて東北地方を巡幸された際、初めて船に乗船されました。
7/20は青森から函館を経由して横浜に到着された日でした。
これを記念して、元々『海の記念日』と定められていましたが、平成7年『海の日』として祝日に制定、翌年より祝日になりました。
その際には、四方を海に囲まれた海洋国家で、海の恩恵に感謝する想いを持った多くの人の長きにわたる訴えかけがあったようです。
また、このような祝日は他国にはなく、日本唯一のものだそうです。

制定当初は7/20だった海の日も平成13年の祝日法の改正により、平成15年からは7月の第3月曜日と変更になっています。


お盆のこと

お盆は、正式には『盂蘭盆』と呼ばれ、サンスクリット語のウランバナに漢字をあてた言葉だと言われています。
釈迦の教えを乞うた弟子が、布教や供養を多くの人々に施したところ、その功徳で餓鬼道に落ちて苦しんでいた母を成仏させることができたという言い伝えがあり、先祖供養の日として旧暦7月15日を盂蘭盆としたという説があります。
中国から伝わったお盆ですが、明確な由来はわかっていないようです。

新の盆と旧の盆
新の盆は旧暦に基づいて7月15日を中心に7月13日から7月16日までを指し、
旧の盆は新暦の7月15日前後にあたる、8月15日前後である8月13日から16日までを指します。
新暦の7月15日前後は農作業の繁忙期であるため、全国的には旧の盆の日付でお盆を行う地域が多いと言われています。

弊社のある三島市西本町周辺は7月盆(新の盆)でおこないます。
7月にお盆を迎える皆様へご準備の確認をしていただけたらと思います。

【お盆の準備】
自宅にご先祖様や故人の霊が戻ってくるお盆。
ご先祖様や故人様により良い時間を過ごしていただくために、準備をしっかりしておきます。

13日 まこもをひき、茄子ときゅうりで牛・馬を作り、盛り団子・季節の果物などを供え、霊御膳にて食事を出します。
苧殻(オガラ)と呼ばれる麻の茎を折り、玄関に置いた焙烙(ほうろく)という素焼きの皿に積み重ねて燃やし、合掌します。または、お盆提灯に灯を入れます。 オガラを燃やした煙に乗って、ご先祖様の霊が家に帰ってくると言われています。
14日 そうめん、霊御膳を供える
15日 強飯でおにぎりを3つ作る。(夜、仏様は買い物をするので)霊御膳を供える
16日 朝食を供える
まこも、牛・馬、盛り団子、おにぎりを近くの川にて供養します。
玄関先にて送り火を焚きます。
(迎え火と同じオガラを素焼きに皿に積み重ねて燃やします)

お食事は、故人が生前好んでいたものを供えてあげてください。

新盆を迎える方は、御提灯として白紋天をご用意いただければと思います。
清浄無垢で御霊をお迎えするために白木でできています。
その灯によって、精霊が無事に家まで導かれるという意味も込められています。

お線香等の不足などございましたら、ご相談くださいませ。

一つでも多くのご家族が、お盆にご先祖様や亡くなった方と楽しい時間を過ごされますようお祈り申し上げます。

桶とひしゃく
お盆飾り